1996年の誕生以来、25年以上にわたってサバイバルホラーというジャンルを牽引し、今や世界的なエンターテイメントの金字塔となった「バイオハザード」シリーズ。
閉鎖された洋館での絶望的なサバイバルから、世界を股にかけるバイオテロとの壮絶な戦いまで、その歴史は常に進化と挑戦の連続でした。
しかし、シリーズ作品が増えるほどに、多くの人が同じ疑問に突き当たります。
「これだけたくさんあるけど、バイオハザードで一番面白いのはどれ?」
「面白い順にプレイしたいけど、おすすめの順番は?」
この問いに対する答えは、決して一つではありません。
なぜなら、「面白さ」の定義は、シリーズの歴史と共に多様化してきたからです。
純粋な恐怖を求めるのか、爽快なアクションを求めるのか、あるいは重厚な物語を求めるのか。
人によって「最高傑作」は異なります。
そこでこの記事では、全世界の売上データ、批評家によるメタスコア、そしてファンの熱い声援を総合的に分析し、あらゆる角度から「バイオハザード 面白い順」という究極の問いに答えていきます。
この記事を読めば、あなたにぴったりのバイオハザードが必ず見つかるはずです。
- 売上、メタスコア、ファン投票を総合した決定版「面白い順」ランキングTOP10を発表。
- 「ホラー派」「アクション派」「バランス派」など、あなたの好みに合わせた初心者向けのおすすめ作品を提案。
- シリーズの評価を決定づけたリメイク作品を徹底比較し、現代における真の最高傑作を分析。
- 怖さ、難易度、映画版まで、あらゆる「面白い順」を網羅した完全ガイド。

俺の直感によれば、一番面白いのは間違いなくド派手なアクションと最高の決め台詞があるやつだ!
勢いで行くぜ!

感情論のみでの分析は非効率的です。
データ分析によると…「面白さ」という指標は、ゲームプレイのメカニクス、物語への没入度、そして雰囲気設計の複雑なマトリクスによって相関的に決定されます。
論理的に進めましょう。
- 1 決定版!バイオハザード面白い順ランキングTOP10
- 2 総括:あなたのためのバイオハザード面白い順と選び方
決定版!バイオハザード面白い順ランキングTOP10
それでは早速、売上本数、メタスコア(海外レビュー集積サイトの評価点)、そしてファンの声を総合的に判断した「バイオハザード 面白い順」ランキングTOP10を発表します。
このランキングは、シリーズ全体の人気と評価を客観的に反映したものです。
- バイオハザード RE:2

バイオハザードRE:2参照 シリーズ累計販売本数1,260万本を突破し、歴代1位の座に輝いたリメイク作品。
原作の持つ閉塞感と恐怖を現代の技術で完璧に再構築し、アクションと謎解きのバランスが絶妙と高く評価されています。
特に執拗にプレイヤーを追い詰める「タイラント」の存在は、新たなトラウマとして多くのプレイヤーの記憶に刻まれました。 - バイオハザード4

バイオハザード4参照 シリーズの方向性を決定的に変えた革命的な一作。
従来の固定カメラから、キャラクターの背後からの視点「ビハインドビュー」を導入し、アクション性を大幅に向上させました。
メタスコアでは96点という驚異的な評価を獲得しており、ゲーム史に残る傑作として今なお語り継がれています。 - バイオハザード RE:4

オリジナル版が持つ面白さの核を一切損なうことなく、現代のゲームとして正統進化させた「リメイクの最高峰」。
ナイフによるパリィアクションの追加や、サイドストーリーの深掘りにより、原作ファンも新鮮な気持ちで楽しめます。
メタスコア93点という高評価がその完成度を物語っています。 - バイオハザード7 レジデント イービル

アクション路線に傾倒していたシリーズを、再び原点の「恐怖」へと回帰させた立役者。
主観視点(アイソレートビュー)の採用により、圧倒的な没入感と逃れられない恐怖を実現しました。
全世界で1,240万本を売り上げ、シリーズ人気の復活を決定づけました。 - バイオハザード5

バイオハザード5参照 シリーズ最高の累計販売本数1,370万本(機種合計)を記録する大ヒット作。
Co-op(協力プレイ)を全面的に採用し、アクションシューターとしての面白さを追求しました。
ホラー要素は薄めですが、友達とワイワイ楽しめる作品として独自の地位を築いています。 - バイオハザード ヴィレッジ (8)

『7』の続編であり、イーサン・ウィンターズの物語の完結編。
『7』のホラー要素と『4』のアクション要素を見事に融合させ、多彩なロケーションと個性的なボスキャラクターが魅力です。
ストーリーの評価が非常に高く、シリーズ最高傑作レベルと評する声もあります。 - バイオハザード (HDリマスター)

バイオハザードHDリマスター参照 「サバイバルホラー」というジャンルを確立した初代のリメイク版。
原作の不気味な雰囲気はそのままに、グラフィックを大幅に向上させています。
操作性は独特ですが、謎を解き明かしながら洋館を探索する面白さは今なお色褪せません。 - バイオハザード2

バイオハザード2参照 1998年に発売され、シリーズの人気を不動のものにした傑作。
レオンとクレア、二人の主人公が織りなす「ザッピングシステム」は当時画期的でした。
多くのファンにとっての「最高傑作」であり、この作品があったからこそ『RE:2』の成功があると言えます。 - バイオハザード CODE:Veronica

バイオハザードコードベロニカ参照 シリーズの生みの親である三上真司氏も絶賛した、ストーリー重視の名作。
ナンバリングタイトルではないものの、物語の重要性は非常に高く、ファンからの支持も厚い作品です。
メタスコアも94点と非常に高い評価を得ています。 - バイオハザード RE:3

バイオハザードRE:3 『RE:2』の翌年に発売されたリメイク作品。
グラフィックやアクションは高品質ですが、オリジナル版からカットされた要素が多く、ボリューム不足を指摘する声もあります。
しかし、初めて『3』をプレイするユーザーにとっては、濃密な体験が楽しめる一作です。
バイオハザードの最高傑作はどれ?

「面白い順」とは別に、「最高傑作はどれか?」という議論はファンの間で絶えず行われています。
この問いの答えは、評価軸をどこに置くかで変わってきます。
それは、シリーズの歴史を変えた「革新性」を評価するのか、それとも既存のシステムを完璧に磨き上げた「完成度」を評価するのか、という根本的な違いに起因します。
『バイオハザード4』は、間違いなく前者、「革新性」の象徴です。
それまでの固定カメラとラジコン操作という常識を打ち破り、「ビハインドビュー」というTPSの新たなスタンダードを提示しました。
この作品の登場により、バイオハザードだけでなく、アクションゲーム全体の歴史が動いたと言っても過言ではありません。
一方、『バイオハザード RE:2』は後者、「完成度」の極致です。
オリジナルの『2』が持つサバイバルホラーの面白さを核としながら、操作性、グラフィック、演出、そのすべてを現代の技術で完璧に磨き上げました。
新しいものを生み出すのではなく、愛されたものを最高の形で蘇らせる。
リメイク作品としての一つの理想形を示し、シリーズ最高の売上を記録したことがその証明です。
そして、『バイオハザード7』は、停滞しかけていたシリーズに「原点回帰」という形で新たな革新をもたらした作品です。
アクションに振り切った反動から、徹底的に「恐怖」を追求したことで、多くのファンを呼び戻しました。
このように、最高傑作候補はそれぞれが異なる文脈でシリーズに貢献しており、一概に優劣をつけることはできません。
以下の表は、各候補作がどのような点で傑出しているかをまとめたものです。
| タイトル | オリジナル発売年 | ジャンル | 主要な革新・功績 | メタスコア | 全世界売上(単体) |
|---|---|---|---|---|---|
| バイオハザード4 | 2005年 | アクションホラー | ビハインドビュー導入、TPSの革命 | 96 | 約1,430万本 |
| バイオハザード7 | 2017年 | サバイバルホラー | 主観視点導入、シリーズの恐怖回帰 | 86 | 約1,240万本 |
| バイオハザード RE:2 | 2019年 | サバイバルホラー | リメイクの理想形、シリーズ最高売上 | 91 | 約1,260万本 |
| バイオハザード RE:4 | 2023年 | アクションホラー | 原作の正統進化、新たなゲーム体験 | 93 | 約820万本 |
バイオハザード初心者におすすめはどれから?
これからバイオハザードの世界に足を踏み入れたいと考えている初心者の方にとって、最初の1本を選ぶのは非常に重要です。
幸いなことに、現在のバイオハザードには、プレイヤーの好みに合わせた3つの優れた入り口が存在します。
これらは単なるおすすめ作品ではなく、シリーズが持つ3つの異なる魅力を象徴する「初心者向けの三角形」と呼べるものです。
1. バランスの取れた王道のサバイバルホラーを体験したいなら『バイオハザード RE:2』
『RE:2』は、恐怖、アクション、謎解きのバランスがシリーズ随一です。
現代的な操作性で遊びやすく、セーブも無制限(ノーマル難易度)、チェックポイントも完備されているため、理不尽なストレスを感じることなく、純粋なサバイバルホラーの緊張感を味わえます。
物語もこの作品から始めて問題なく理解できるため、「ザ・バイオハザード」を体験したいなら、これ以上ない選択肢です。
2. 爽快なアクションとシューティングを楽しみたいなら『バイオハザード4』(または『RE:4』)
ホラーは少し苦手でも、アクションゲームが好きという方には『バイオハザード4』が最適です。
敵を倒す爽快感に重点が置かれており、豊富な武器のカスタマイズや体術を駆使して戦う楽しさは格別です。
ストーリーもほぼ独立しているため、予備知識なしで楽しめます。
今からプレイするなら、グラフィックや操作性が向上した『RE:4』がおすすめです。
3. とにかく没入感のある純粋な恐怖を味わいたいなら『バイオハザード7 レジデント イービル』
「とにかく怖いゲームがやりたい」というホラーファンには、『バイオハザード7』を強く推奨します。
主観視点による圧倒的な没入感は、まるで自分がその場にいるかのような錯覚を引き起こし、逃げ場のない恐怖を体験できます。
物語も新章の幕開けとなっており、主人公も一般人であるため、感情移入しやすいのも特徴です。
この作品は、バイオハザードがなぜ「ホラーの王様」と呼ばれるのかを、その身をもって教えてくれるでしょう。
この3作品は、それぞれが「クラシックなサバイバルホラーの現代化」「アクションホラーの確立」「没入型ホラーへの挑戦」という、シリーズの異なる側面を代表しています。
つまり、初心者がどの作品を選ぶかということは、どの時代の、どのスタイルのバイオハザードから旅を始めるかを選択することと同義なのです。
PS4で遊ぶバイオハザード おすすめの順番
PlayStation 4は、バイオハザードシリーズを遊び尽くすための最高のプラットフォームの一つです。
ナンバリングタイトルからリメイク、外伝作品まで、そのほとんどをこの一台でプレイ可能です。
この豊富なライブラリは、PS4を単なるゲーム機ではなく、バイオハザードの進化の歴史を体験できる「生きた博物館」のような存在にしています。
物語を時系列で追いたい人向けの順番
シリーズの壮大な物語を最初から最後まで味わいたい方は、時系列順でのプレイがおすすめです。
ラクーンシティ壊滅の真実から、ウェスカーとの因縁、そしてウィンターズ家の悲劇まで、物語の深みを最大限に楽しめます。
- バイオハザード0 HDリマスター
- バイオハザード HDリマスター
- バイオハザード RE:3 → バイオハザード RE:2
- バイオハザード CODE:Veronica 完全版
- バイオハザード4
- バイオハザード5
- バイオハザード6
- バイオハザード7 レジデント イービル
- バイオハザード ヴィレッジ
ゲーム性の進化を体感したい人向けの順番(推奨)
バイオハザードがどのようにゲームデザインを進化させてきたか、その歴史を肌で感じたい方には、以下の順番がおすすめです。
これは、シリーズの転換点となった作品を巡る、まさに「ゲーム史のツアー」です。
- 原点を知る:『バイオハザード HDリマスター』
固定カメラとラジコン操作が生み出す独特の恐怖と、リソース管理の緊張感を体験。
これがすべての始まりです。 - アクション革命を体験する:『バイオハザード4』
ビハインドビューへの移行がもたらした、アクションゲームとしての革命的な面白さを体感。
ここからシリーズは大きく変わります。 - 恐怖への回帰を味わう:『バイオハザード7 レジデント イービル』
主観視点への大胆な変更がもたらした、没入感と生理的な恐怖を体験。
シリーズが再びホラーの頂点に立った瞬間です。 - 現代の到達点に触れる:『バイオハザード RE:2』
クラシックなサバイバルホラーと現代的なTPSが見事に融合した、リメイクの最高峰を体験。
シリーズの過去と現在がここに集約されています。
なお、PS5ではこれらのPS4版ソフトを後方互換機能でプレイできるだけでなく、『RE:2』、『RE:3』、『7』、『ヴィレッジ』などは、高解像度化や高フレームレート化、3Dオーディオに対応する無料アップグレードが提供されており、さらに高品質な体験が可能です。
Switchで楽しめるバイオハザード 面白い順
携帯モードでも据え置きでも遊べるNintendo Switchは、バイオハザードを楽しむための魅力的な選択肢です。
しかし、Switchでプレイする際には一つ、非常に重要な注意点があります。
それは、ソフトが本体で直接動作する「ネイティブ版」か、インターネット経由でプレイする「クラウド版」かという違いです。
クラウド版は、安定した高速インターネット接続がなければ快適にプレイできません。
そのため、Switchの大きな魅力である「どこでも遊べる」という利点が制限されてしまいます。
この点を踏まえると、Switchで最もおすすめできるのは、ネイティブで動作するアクション性の高い作品群です。
特に『4』『5』『6』は、そのゲーム性からSwitchの携帯モードと非常に相性が良いと言えます。
| タイトル | 形式 | おすすめのプレイヤー | 注意点 |
|---|---|---|---|
| バイオハザード4 | ネイティブ | アクション好き、シリーズ初心者 | ジャイロ操作対応で直感的なプレイが可能 |
| バイオハザード5 | ネイティブ | 友達と協力プレイしたい人 | Joy-Conおすそ分けプレイにも対応 |
| バイオハザード6 | ネイティブ | 大ボリュームのアクションを求める人 | 4つのシナリオで遊びごたえ抜群 |
| リベレーションズ 1&2 | ネイティブ | ホラーとアクションの融合を楽しみたい人 | 携帯機向けに作られた経緯があり快適 |
| バイオハザード RE:2 | クラウド | 常に安定したネット環境がある人 | 体験版で接続テストが必須 |
| バイオハザード ヴィレッジ | クラウド | 最新作をSwitchで遊びたい人 | 体験版で接続テストが必須 |
技術的な制約から、Switchは結果的にシリーズの「アクション時代」を体験するのに最適なハードウェアとなっています。
『4』『5』『6』がセットになった「トリプルパック」や、『0』『1』がセットの「オリジンズコレクション」など、お得なパッケージも発売されているため、コストパフォーマンスも良好です。

ハードによって得意なバイオが違うのか!
Switchで寝っ転がりながらロケランぶっ放すの、最高に楽しそうだぜ!

ユーザー体験はプラットフォームの特性に大きく依存します。
クラウド版の存在は、購入前に十分な情報収集を行う必要性を示唆しています。
バイオハザードのリメイクで最高傑作は?
バイオハザードシリーズの歴史は、リメイクの歴史でもあります。
過去の名作を現代に蘇らせる試みは、常にファンの大きな期待と注目を集めてきました。
しかし、その評価は作品ごとに大きく異なります。
この違いは、各リメイクがどのような「哲学」に基づいて作られたかによって生じています。
- 修復 (Restoration) – 『バイオハザード HDリマスター』
この作品は、原作のゲームプレイをほぼそのままに、グラフィックを現代水準に引き上げる「修復」に近いリメイクです。
原作への最大限のリスペクトが感じられますが、ラジコン操作などの古いシステムが新規プレイヤーの障壁になることもあります。 - 再創造 (Reimagining) – 『バイオハザード RE:2』
原作の骨格や精神性はそのままに、ゲームプレイをゼロから現代のTPSとして「再創造」した作品です。
このアプローチは新旧両方のファンから絶賛され、「リメイクのお手本」とまで呼ばれるほどの成功を収めました。
唯一の欠点として、原作のザッピングシステムが簡略化された点が挙げられます。 - 要約 (Abridgement) – 『バイオハザード RE:3』
『RE:2』と同様の再創造を目指しつつも、結果的に原作の体験を「要約」してしまった作品です。
時計塔や公園といった印象的なエリアがカットされたことで、多くの原作ファンから批判を受けました。
ゲームとしては高品質ながら、リメイクとしては物足りなさが残る評価となりました。 - 強化 (Enhancement) – 『バイオハザード RE:4』
元々完成度の高かった原作を、さらに「強化」することに注力した作品です。
ナイフパリィなどの新アクションを追加し、ルイスのような脇役の掘り下げを行うことで、物語とゲームプレイの両面に深みを与えました。
原作のB級映画的な魅力が薄れたという意見もありますが、総合的な完成度は極めて高いです。
| タイトル | 原作への忠実度 | 現代的な革新性 | 批評家の評価 (メタスコア) | ファンの総意 |
|---|---|---|---|---|
| バイオハザード HDリマスター | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | 83 | 原作の雰囲気を忠実に再現した良作 |
| バイオハザード RE:2 | ★★★★☆ | ★★★★★ | 91 | 史上最高のリメイクの一つ |
| バイオハザード RE:3 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | 79 | ゲームは良いが、カットされた要素が残念 |
| バイオハザード RE:4 | ★★★★☆ | ★★★★★ | 93 | 原作を超えうる傑作リメイク |
結論として、リメイクの最高傑作は『バイオハザード RE:2』と『バイオハザード RE:4』の2強と言えるでしょう。
特に『RE:2』が採用した「再創造」という哲学は、古い作品を現代に蘇らせる上で最も成功したアプローチであり、今後のゲームリメイクにおける一つの指標となっています。
シリーズで1番怖い作品は?恐怖度ランキング
バイオハザードの原点は、紛れもなく「恐怖」です。
シリーズを通して、カプコンは様々な手法でプレイヤーを恐怖のどん底に突き落としてきました。
その恐怖の質は、時代と共に進化しています。
1位:バイオハザード7 レジデント イービル
満場一致でシリーズ最恐の座に君臨するのが『7』です。
その理由は、主観視点による圧倒的な没入感にあります。
プレイヤーは主人公イーサンと完全に一体化し、ベイカー家の狂気に満ちた邸宅を探索することになります。
序盤のミアの豹変や、一家との食卓シーンは、多くのプレイヤーに強烈なトラウマを植え付けました。
これは、限られた資源で生き延びる「サバイバルの恐怖」と、何が起こるか分からない「心理的な恐怖」が融合した、シリーズの恐怖表現の一つの到達点です。
2位:バイオハザード (HDリマスター)
初代の恐怖は、その閉鎖的で静かな空間設計から生まれます。
物音一つしない廊下を歩く緊張感、そして静寂を突き破って窓から飛び込んでくるゾンビ犬。
こうした古典的ながら計算され尽くした「驚かせる恐怖(ジャンプスケア)」は、今なおプレイヤーの心臓を鷲掴みにします。
限られた弾薬とインクリボンが、常に死と隣り合わせの状況を生み出す「リソース欠乏の恐怖」も健在です。
3位:バイオハザード RE:2
『RE:2』の恐怖は、一つの存在によって象徴されます。
それは、無敵の追跡者「タイラント」です。
どこまでもプレイヤーを追いかけ、重々しい足音を響かせるその存在は、安全な場所などどこにもないという絶望的な「追われる恐怖」を植え付けます。
謎解きに集中していても、壁の向こうから聞こえる足音に、常に緊張を強いられることになります。
このように、シリーズの恐怖は「サバイバルの恐怖」から「追われる恐怖」、そして「心理的な恐怖」へと進化・多様化してきました。
どの作品が一番怖いかは、プレイヤーがどのタイプの恐怖に弱いかによって決まると言えるでしょう。
怖くない順で楽しむバイオハザード
「バイオハザードに興味はあるけど、ホラーは苦手…」という方も少なくないでしょう。
ご安心ください。
シリーズには、ホラー要素よりもアクションや爽快感を重視した作品も多数存在します。
ここでは、怖くない順=アクション性が高い順に作品を紹介します。
1位:バイオハザード6
シリーズで最もアクションに振り切った作品です。
もはやホラーというよりは、ハリウッドのアクション映画をプレイしているような感覚で、スライディングや多彩な体術を駆使して敵をなぎ倒していきます。
4つの主人公それぞれに壮大なキャンペーンが用意されており、ボリュームも満点。
純粋なアクションゲームとして見れば、非常にクオリティの高い一作です。
2位:バイオハザード5
明るいアフリカの陽光の下で展開される本作は、シリーズの中でも特に恐怖感が薄い作品です。
Co-opプレイが前提となっており、常にパートナーと一緒に行動するため、心細さを感じることはほとんどありません。
敵を倒してアイテムを集め、武器を強化していくという、アクションゲームの基本的な楽しさが詰まっています。
3位:バイオハザード4
アクションホラーの金字塔ですが、プレイヤーキャラクターであるレオンが非常に強力なため、恐怖よりも「敵をどう攻略するか」という楽しさが勝る場面が多いです。
敵の数も多いですが、それを上回る殲滅力をプレイヤーが持っているため、爽快感は抜群です。
この「怖くない順」ランキングは、シリーズが辿った「アクション化の軌跡」そのものを物語っています。
『4』でアクションホラーという新境地を開拓し、『5』と『6』でその路線を極限まで推し進めました。
しかし、『6』での過剰なアクション化への反省から、『7』で恐怖へ回帰し、最新作の『ヴィレッジ』では『7』の恐怖と『4』のアクションを融合させるという、新たなバランスを見出しています。
この変遷を知ることで、シリーズの奥深さをより一層理解できるでしょう。
シリーズで1番難しいのは?高難易度作品を解説
バイオハザードシリーズには、プレイヤーの心を折るほどの高難易度を誇る作品がいくつか存在します。
その難しさには、大きく分けて2つの種類があります。
一つは、意図的に不便なシステムを課すことで生まれる「設計された難易度」。
もう一つは、複数の厳しいシステムが絡み合うことで偶発的に生まれる「システマティックな難易度」です。
1位:バイオハザード アウトブレイクシリーズ
多くのベテランプレイヤーが口を揃えて「最も難しい」と語るのが、このオンライン対応の外伝作品です。
このゲームの難しさはシステマティックであり、複数の要因がプレイヤーを絶望させます。
まず、プレイヤーはゲーム開始時からウイルスに感染しており、時間経過でゲームオーバーになるという究極の時間制限があります。
アイテム所持数も極端に少なく、弾薬も貴重。
さらに、メニュー画面を開いても時間が止まらないため、一瞬の油断も許されません。
本来は他のプレイヤーとの連携が前提のバランスですが、ソロプレイではその過酷さが際立ちます。
2位:バイオハザード0
この作品の難しさは、「アイテムボックスの廃止」という一点に集約される「設計された難易度」です。
プレイヤーはアイテムをその場に置くことしかできず、どこに何を置いたかをすべて記憶し、必要になるたびに取りに戻らなければなりません。
2人のキャラクターを切り替えながら、限られたインベントリを管理するパズル的な思考が常に要求されます。
3位:バイオハザード CODE:Veronica
純粋なゲームデザインの厳しさで知られる作品です。
強力なボスや、特定のアイテムがないと進行不能になりかねない「詰み」ポイントが存在し、プレイヤーに計画的なリソース管理を強います。
シリーズの生みの親が「これこそが真のバイオ3」と語ったとも言われる、歯ごたえのある難易度が特徴です。
人気キャラランキング!最強の主人公と敵は誰?
25年以上の歴史の中で、バイオハザードは数多くの魅力的なキャラクターを生み出してきました。
ここでは、公式の人気投票の結果を基に、ファンから最も愛されている主人公と、最も恐れられている敵を紹介します。
人気主人公ランキング
- レオン・S・ケネディ
数々の人気投票で不動の1位に輝く、シリーズ最高の人気キャラクター。
『2』では新人警官として悪夢を生き延び、『4』ではクールなエージェントへと成長。
その華麗なアクションと、時折見せる皮肉めいたユーモアが多くのファンを魅了しています。
彼の人気は、シリーズのアクション路線を象徴する『4』の成功と密接に結びついており、プレイヤーが求める「カッコよさ」を体現した存在と言えるでしょう。 - ジル・バレンタイン
初代『1』と『3』の主人公であり、女性キャラクターの中ではトップの人気を誇ります。
特殊部隊S.T.A.R.S.の優秀な隊員であり、その精神的な強さとサバイバル能力の高さが魅力です。 - クリス・レッドフィールド
レオンと並ぶもう一人の主人公。
シリーズ最多の登場回数を誇り、バイオテロとの戦いの最前線に立ち続けてきました。
ゴリスと揶揄されるほどの超人的な肉体と、決して屈しない正義感が彼の代名詞です。
最強の敵ランキング
- アルバート・ウェスカー
憎いキャラクター、そして最強の敵ランキングで共に1位を獲得した、シリーズを象徴するカリスマ的な悪役。
元々はS.T.A.R.S.の隊長でしたが、裏ではアンブレラ社の研究員として暗躍。
ウイルスによって超人的な能力を得てからは、幾度となくクリスたちの前に立ちはだかりました。
その圧倒的な存在感と冷酷な野望は、まさに最強の敵と呼ぶにふさわしいです。 - タイラント
アンブレラ社が開発した究極のB.O.W.(生物兵器)。
圧倒的なパワーと耐久力を持ち、プレイヤーに絶望感を与えます。
特に『RE:2』で見せた、どこまでも追いかけてくる執拗さは恐怖の象徴となりました。 - ネメシス
タイラントをベースに、さらなる改良が加えられた追跡者。
知能が高く、ロケットランチャーなどの武器も使いこなします。
「S.T.A.R.S.」と呟きながらジルを追い詰める姿は、多くのプレイヤーのトラウマです。
キャラクターの日本人モデルは誰ですか?
近年のバイオハザード作品では、フォトスキャン技術を用いて実在の人物をモデルにキャラクターを作成しています。
そのリアルな造形から「モデルは日本人なのか?」という疑問がよく聞かれますが、実はその多くが国際的なモデルやコスプレイヤーです。
これは、日本国内だけでなく、全世界をターゲットにするシリーズのグローバルな開発戦略を反映しています。
- アシュリー・グラハム (RE:4)
フェイスモデルは、日本でも人気のオランダ人モデル、エラ・フレイヤさんです。
ボディ(衣装)モデルは、イギリス在住のコスプレイヤー、ソフィー(PeachMilky)さんが務めており、二人のモデルを組み合わせる「キメラ方式」が採用されています。 - ジル・バレンタイン (RE:3)
フェイスモデルは、ロシア人モデルのサーシャ・ゾトヴァさんです。
ジルは公式設定で日系(父親が日本人、母親がフランス系アメリカ人)とされているため、日本人モデルが起用されているという誤解が広まりましたが、実際はロシア人のモデルです。 - エイダ・ウォン (RE:2)
フェイスモデルは、日本人モデルのアドリアナさんという方が務めたとされていますが、公式からの詳細な発表は少ないです。
このように、国籍を問わずキャラクターのイメージに合ったモデルを起用することで、世界中のプレイヤーに受け入れられる魅力的なキャラクターが生み出されているのです。
ゲームだけじゃない!バイオハザード映画の面白い順
バイオハザードの展開はゲームだけに留まりません。
大きく分けて2つのシリーズが存在する映画版も、多くのファンを魅了しています。
ただし、この2つのシリーズは全くの別物として楽しむ必要があります。
1. 実写映画シリーズ(ポール・W・S・アンダーソン監督)
ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるオリジナル主人公「アリス」を主軸に展開する、全6作のアクション大作シリーズです。
ゲームの設定を借りたパラレルワールド的な物語であり、純粋なアクション映画として楽しむのが正解です。
ファンの間での面白い順は、ゲームキャラクターが多く登場し、原作へのリスペクトが感じられる『II アポカリプス』が一番人気で、次いで原点である『I』、完結編の『ザ・ファイナル』と続くことが多いようです。
2. フルCGアニメーション映画シリーズ(ゲーム正史)
こちらはゲームの世界と完全にリンクした、正史の物語です。
レオンやクリスといったゲームの主人公たちが活躍し、ゲーム本編では描かれなかった事件を補完する重要な役割を担っています。
ゲームファンであれば必見の内容で、見る順番は公開順がそのまま時系列順となります。
- バイオハザード ディジェネレーション (ゲームの『4』と『5』の間)
- バイオハザード ダムネーション (『5』と『6』の間)
- バイオハザード ヴェンデッタ (『6』と『7』の間)
- バイオハザード:インフィニット ダークネス (Netflixシリーズ、『4』と『5』の間)
この2つの映画シリーズの存在は、カプコンが異なる二つの市場を意識していることを示しています。
実写版は、ゲームを知らない一般層にもアピールする派手なアクションで新規ファンを獲得し、CG版は、既存のゲームファンに向けてより深い物語を提供する。
この巧みなメディアミックス戦略も、バイオハザードが巨大フランチャイズへと成長した要因の一つです。
総括:あなたのためのバイオハザード面白い順と選び方
ここまで様々な角度からバイオハザードの「面白い順」を分析してきましたが、最終的な結論は一つです。
「あなたにとって最も面白いバイオハザードは、あなたが何を求めるかによって決まる」。
この長大な記事の内容を、あなたに最適な一本を見つけるためのシンプルなガイドにまとめました。
以下の質問に答えて、あなたのバイオハザードへの扉を開けてみてください。
Q1. あなたがゲームに求めるのは「恐怖」ですか? それとも「アクション」ですか?
→ 「恐怖」と答えた方へ
Q2. 恐怖のタイプは、没入感のある「主観視点」と、伝統的な「三人称視点」のどちらが好みですか?
- → 「主観視点」が好みなら → 『バイオハザード7 レジデント イービル』
あなたを待っているのは、逃れられない狂気と生理的な恐怖です。 - → 「三人称視点」が好みなら → 『バイオハザード RE:2』
あなたを待っているのは、絶妙なバランスで構成された、王道のサバイバルホラー体験です。
→ 「アクション」と答えた方へ
Q2. アクションの中にホラー要素との「バランス」を求めますか? それとも「純粋なアクション」を求めますか?
- → 「バランス」を求めるなら → 『バイオハザード RE:4』
あなたを待っているのは、恐怖と爽快感が融合した、アクションホラーの最高峰です。 - → 「純粋なアクション」を求めるなら → 『バイオハザード5』または『バイオハザード6』
あなたを待っているのは、ゾンビをなぎ倒す爽快感と、ド派手な演出に満ちたエンターテイメントです。
このガイドが、あなたのバイオハザードライフの第一歩となれば幸いです。
どの作品から始めても、そこには忘れられない体験が待っています。
ようこそ、サバイバルホラーの世界へ。
まとめ:バイオハザード面白い順を徹底解剖
記事で使った内容をまとめます。
- 最高傑作の議論: シリーズの歴史を変えた「革新性の4」と、ジャンルを完成させた「完成度のRE:2」という、二つの評価軸が存在する。
- 初心者へのおすすめ: プレイスタイルに応じて『RE:2』(バランス)、『4』(アクション)、『7』(ホラー)という3つの最適な入り口がある。
- PS4版の魅力: ほぼ全作品がプレイ可能で、シリーズの進化の歴史を辿れる「博物館」のようなプラットフォームである。
- Switch版の選び方: 携帯性に優れるが、クラウド版はネット環境が必須。
ネイティブで動くアクション時代の作品(4, 5, 6)が特におすすめ。 - リメイクの最高傑作: 原作を現代に「再創造」するアプローチで大成功を収めた『RE:2』と、原作を「強化」した『RE:4』が傑出している。
- 怖さランキング: 最も怖いのは主観視点で没入感が凄まじい『7』。
シリーズの恐怖は「サバイバル」「追跡」「心理」と多様化している。 - 怖くない順(アクション順): 最もアクション性が高いのは『6』。
シリーズは『4』以降アクション路線を強めた歴史を持つ。 - 難易度ランキング: 最も難しいのは、時間制限やリソース管理が極めて厳しい『アウトブレイク』シリーズ。
- 人気キャラクター: 主人公では『4』での活躍が光るレオンが不動の人気1位。
敵役ではカリスマ的な悪役ウェスカーが最強・最凶として君臨する。 - キャラクターのモデル: アシュリーやジルなど、主要キャラクターのモデルには国際的なモデルが起用されており、シリーズのグローバルな人気を象徴している。
- 映画版の楽しみ方: ゲームを知らない層も楽しめる「実写版」と、ゲームの物語を補完するファン向けの「CG版」は、全く別の作品として楽しむべきである。
