「エルデンリング、面白いけどストーリーが全然わからない…」
「結局、主人公は何のために戦ってるの?」
「専門用語が多すぎて、意味不明…」
世界中で大ヒットを記録したゲーム『エルデンリング』。
その壮大で美しい世界観に魅了される一方で、断片的に語られる謎めいたストーリーに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。
この記事では、そんなあなたのための「エルデンリング ストーリー わかりやすく」をテーマに、複雑に絡み合った物語の糸を一本一本丁寧に解きほぐしていきます。
まるで最高のガイドブックのように、あなたの冒険をより深く、より面白くすることをお約束します。
この記事を読み終える頃には、点と点だった知識が線で繋がり、狭間の地で起きた壮大な歴史の全貌が、目の前に広がるはずです。
この記事のポイント4つ
- 物語の真の主人公は、実は「女王マリカ」であること。
- すべての争いの元凶となった「破砕戦争」の本当の原因。
- プレイヤーである「褪せ人」が何者で、なぜ戦うのかという根本的な目的。
- 一見難解な物語が、なぜこのような手法で語られているのかという秘密。
それでは、さっそく狭間の地の謎を解き明かす旅に出かけましょう。
エルデンリング ストーリー わかりやすく解説:物語の始まりと世界の仕組み
物語を理解するためには、まず『エルデンリング』の世界がどのようなルールで成り立っているのかを知る必要があります。
ここでは、物語の舞台となる「狭間の地」の基本的な仕組みと、物語を動かす最重要人物について解説します。
舞台は「狭間の地」〜黄金樹とエルデンリングとは?

この物語の舞台は「狭間の地」と呼ばれる世界です。
その中心には、空高くそびえ立つ巨大な「黄金樹」が存在し、人々の信仰の対象となっています。
では、この黄金樹とは一体何なのでしょうか。
そして、ゲームのタイトルにもなっている「エルデンリング」とは?
一言で言うと、エルデンリングとは「世界のルールそのもの」です。
私たちが生きる世界に「物理法則」があるように、狭間の地にはエルデンリングという法則が存在します。
例えば、「生と死のサイクル」や「物事の因果関係」といった、世界の根幹を成すルールがエルデンリングによって定められています。
そして、黄金樹とは、そのルールを体現し、狭間の地に力を及ぼすための装置のようなものです。
この世界のルール「エルデンリング」は、元々この世界にあったものではありません。
はるか昔、「大いなる意志」と呼ばれる、宇宙から来た神のような存在が、黄金の流星と共に一匹の獣を狭間の地に送り込みました。
この獣こそがエルデンリングの正体であり、狭間の地に根付いて新たな秩序「黄金律」を創り出したのです。
つまり、狭間の地の住人たちが当たり前だと思っている世界の秩序は、実は外部から持ち込まれた、いわば「外来のシステム」だったのです。
この黄金樹と黄金律は、人々に「祝福」という恩恵を与えました。
しかし、その実態は少し異なります。
黄金律は、本来あるべき自然な死の概念「運命の死」を取り除き、代わりに死者の魂(ルーン)を黄金樹が回収し、再利用するシステムを構築しました。
人々が受ける「祝福」とは、このリサイクルシステムの一部であり、人々は知らず知らずのうちに、黄金樹という巨大な生命力管理装置に組み込まれていたのです。
美しい黄金樹は、実は狭間の地の生命力を糧にして輝く、巨大な寄生植物のような側面も持っていた、と考えると、この世界の景色が少し違って見えてくるかもしれません。
すべてを操る神、永遠の女王マリカの謎に迫る

この黄金律というシステムを維持し、狭間の地を永遠に統治していたのが、神である「永遠の女王マリカ」です。
彼女はエルデンリングをその身に宿し、大いなる意志の代行者として君臨していました。
しかし、この物語の最も重要な核となるのは、マリカ自身が、その黄金律に反逆を企てていたという事実です。
彼女は、自らが仕えるはずの大いなる意志の支配から逃れるため、壮大な計画を水面下で進めていました。
その証拠に、彼女は鍛冶師に「神を殺せる武器」を作るよう命じています。
神とは、この時点ではマリカ自身を指します。
つまり、彼女は自らの「死」=「黄金律からの解放」を望んでいたのです。
このマリカの複雑な意志を理解する上で欠かせないのが、彼女の二人目の夫「ラダゴン」の存在です。
ゲームを進めると、「ラダゴンとはマリカである」という衝撃の事実が明かされます。
彼らは元々一人の神でありながら、二つの人格、あるいは存在に分かれていたのです。
マリカが「反逆者」としての意志を持つのに対し、ラダゴンは「黄金律の忠実な犬」として、その秩序を守ろうとします。
この内なる矛盾こそが、後の悲劇を生む大きな原因となります。
マリカはかつて、こう呟きました。
「おお、ラダゴンよ、黄金律の犬よ。
お前はまだ、私ではない。
まだ、神ではない。
さあ、共に砕けようぞ!我が半身よ!」
この言葉は、ラダゴンという忠実な半身を内包しつつも、その支配を打ち破り、エルデンリングごと自らを砕こうとするマリカの強い決意を表しています。
このゲームの歴史は、すべて女王マリカのこの壮大な反逆計画によって動かされていると言っても過言ではありません。
彼女こそが、この物語の真の主人公なのです。
エルデンリングの主人公の正体は?
では、プレイヤーである私たちは、この物語においてどのような存在なのでしょうか。
主人公は「褪せ人(あせびと)」と呼ばれます。
褪せ人とは、かつてその瞳に宿っていた黄金の「祝福」の光を失い、狭間の地から追放された者たち、およびその子孫のことです。
最初の褪せ人となったのは、マリカの最初の夫であり、初代エルデの王であった英雄「ゴッドフレイ」とその戦士たちでした。
驚くべきことに、彼らから祝福を奪い、追放を命じたのは女王マリカ自身だったのです。
なぜマリカは、夫であり最強の戦士たちである彼らを追放したのでしょうか。
それは、彼らを罰するためではありませんでした。
これもまた、彼女の壮大な計画の一部だったのです。
マリカは、いずれ黄金律が崩壊し、デミゴッドたちが大ルーンの力に狂い、争いを始めることを見越していました。
その時、狭間の地の「外」に、その汚染を受けていない純粋な戦力を温存しておく必要があったのです。
追放は、来るべき日のために最強の切り札を外の世界へ逃がすための、苦渋の決断でした。
そして、エルデンリングが砕かれ、マリカの思惑通り世界が混沌に陥った時、失われたはずの祝福が再び彼らを導き始めます。
プレイヤーである主人公は、この追放された褪せ人の末裔の一人として、再び狭間の地に呼び戻されたのです。
大いなる意志やその代弁者である「二本指」は、この褪せ人を、壊れた秩序を修復するための都合の良い駒として利用しようとします。
しかし、彼らは知りません。
褪せ人こそが、マリカが黄金律というシステムそのものを破壊するために用意した、最大の「イレギュラー」であり、秘密兵器であったことを。
エルデンリングの最終目的は何ですか?
ゲーム開始時、プレイヤーに示される目的は非常にシンプルです。
「デミゴッドたちを倒して『大ルーン』を集め、砕かれたエルデンリングを修復し、新たな『エルデの王』となれ」。
これが、大いなる意志が褪せ人に与えた使命です。

しかし、物語を進めていくと、これが唯一の道ではないことがわかります。
プレイヤーには、世界の未来を決定づける、いくつかの重大な選択肢が与えられるのです。
| エンディングの種類 | 概要 |
|---|---|
| エルデの王 | 黄金律を修復し、新たな王として君臨する。 大いなる意志の望む結末だが、修復の方法によって世界のあり方は少しずつ変化する。 |
| 星の世紀 | 魔女ラニと共に、新たな律を打ち立てる。 エルデンリング(律)を地上から遠ざけ、人々が大いなる意志の干渉を受けない、不確かで自由な時代を始める。 |
| 狂い火の王 | すべてを焼き尽くし、生命も苦しみも差別もない、原初の「一つ」に還す。 すべての秩序を破壊する、最も過激な結末。 |
つまり、『エルデンリング』の最終目的とは、「誰かの指示に従うこと」ではなく、「自らの意志で世界の新たな哲学を打ち立てること」なのです。
プレイヤーの旅は、この宇宙的な選択を行うに足る力を得るための試練です。
あなたは、ただの駒で終わるのか、それとも世界の次の「時代」を定める調停者となるのか。
その答えを見つけ出すことこそが、このゲームの真の目的なのです。
なぜ争いは起きたのか?エルデンリング ストーリー わかりやすく紐解く破砕戦争
世界の仕組みがわかったところで、次はこの平和だったはずの世界がなぜ崩壊してしまったのか、その原因を詳しく見ていきましょう。
すべての発端は、「陰謀の夜」と呼ばれる一つの事件でした。
すべての元凶「陰謀の夜」とデミゴッド最初の死

黄金律の下では、運命の死は取り除かれ、デミゴッドたちは不死の存在でした。
しかし、その絶対的なルールを破る事件が起こります。
それが「陰謀の夜」です。
この事件の首謀者は、デミゴッドの一人である魔女「ラニ」でした。
彼女は、自らに課せられた運命から逃れるため、死のルーンの一部を盗み出し、それを使って暗殺計画を実行します。
標的となったのは、マリカとゴッドフレイの息子であり、デミゴッドたちの長兄であった「黄金のゴッドウィン」でした。
黒き刃と呼ばれる暗殺者たちは、盗まれた死のルーンの力でゴッドウィンの「魂」だけを殺害したのです。
しかし、この計画には巧妙な仕掛けがありました。
ゴッドウィンの魂が殺されたのと全く同じ瞬間、ラニは自らの「肉体」だけを殺害しました。
これにより、「魂のない肉体(ゴッドウィン)」と「肉体のない魂(ラニ)」という、二つの「半身の死」が同時に生まれたのです。
この前代未聞の事件は、黄金律の根幹を揺るがす大問題を引き起こしました。
魂を失ったゴッドウィンの肉体は「死にきれぬ死者」となり、その亡骸は黄金樹の根を汚染し始めます。
この汚染は「死の根」として狭間の地中に広がり、各地で「死に生きる者たち(アンデッド)」を生み出す元凶となったのです。
黄金律の絶対的なルールである「不死」が破られ、システムでは処理できない「死の汚染」が広がっていく。
この致命的なシステムの欠陥と、最愛の息子を失った悲しみ(あるいはそれを口実として)、女王マリカはついに最後の行動に出ます。
自らの槌で、エルデンリングを粉々に砕いたのです。
これが、世界を混沌に陥れた「破砕」です。
複雑な関係性が一目でわかる!エルデンリング 相関図
「陰謀の夜」と「破砕」の後、砕かれたエルデンリングの破片「大ルーン」は、マリカの子供たちであるデミゴッドたちの手に渡りました。
大ルーンの強大な力に魅入られた彼らは、やがてエルデの王の座を巡り、醜い争いを始めます。
これが「破砕戦争」です。
彼らの複雑な関係性を理解するために、ここで家系図を見てみましょう。
| 親 | デミゴッド / 主要人物 | 称号 / 役割 | 破砕戦争での動向と目的 |
|---|---|---|---|
| マリカ & ゴッドフレイ | 黄金のゴッドウィン | 黄金の王子 | 魂のみ殺害され、デミゴッド最初の死者となる。 彼の死がすべての引き金となった。 |
| 忌み王、モーゴット | 王都の王 | 忌み子として生まれた双子の兄。 見捨てられた存在でありながら、誰よりも黄金樹と王都を愛し、守護者として侵入者を退ける。 |
|
| 血の君主、モーグ | 血の君主 | 忌み子として生まれた双子の弟。 外なる神「真実の母」に見出され、ミケラを誘拐し、自らの王朝を築こうと企む。 |
|
| ラダゴン & レナラ | 星砕きのラダーン | 星砕きの将軍 | 最強のデミゴッドと謳われた英雄。 マレニアとの壮絶な一騎打ちの末、朱い腐敗に蝕まれ正気を失う。 |
| 冒涜の君主、ライカード | 火山館の主 | 黄金樹への反逆のため、自ら大蛇に喰われて冒涜的な力を手に入れた。 侵入者を「家族」として迎え入れ、共に神々と戦う。 |
|
| 魔女ラニ | 月の王女 | 「陰謀の夜」の首謀者。 大いなる意志の支配から逃れ、「星の世紀」という新たな時代を始めるため、褪せ人を導く。 |
|
| マリカ & ラダゴン | ミケラの刃、マレニア | 無敗の女帝 | 朱い腐敗の呪いを宿す神人。 兄ミケラを深く敬愛し、彼を守るためならば全てを賭して戦う。 ラダーンとの戦いで腐敗を解放した。 |
| 優しきミケラ | 聖樹の神人 | 永遠に幼いという呪いを宿す神人。 あらゆる者から愛される力を持つ。 自らとマレニアの呪いを解くため「聖樹」を育てるが、モーグに誘拐される。 |


この人間(神)臭さこそが、物語に深みを与えている要因と言えるでしょう。
エルデンリングストーリー順番:褪せ人が辿る苦難の道筋

破砕戦争は勝者なきまま終結し、デミゴッドたちは大いなる意志に見捨てられました。
そして、新たな王を選定するため、褪せ人であるプレイヤーが狭間の地に呼び戻されます。
プレイヤーが辿る大まかなストーリーの順番は、この破砕戦争の後始末をしていく道のりです。
- リムグレイブとリエーニエ(序盤): まずは力を示すため、デミゴッドの中でも比較的御しやすい「接ぎ木のゴドリック」と「満月の女王レナラ」を倒し、2つの大ルーンを手に入れます。
これが王都への通行手形となります。 - ケイリッド(中盤): 破砕戦争で最も激しい戦場となった地で、「星砕きのラダーン」に挑みます。
彼の封じていた星の動きが解放されることで、魔女ラニのイベントなど、物語が大きく動き出します。 - アルター高原と王都ローデイル(中盤): ついに黄金樹の麓、王都ローデイルへ。
王都を守る「忌み王モーゴット」を打ち破り、エルデの王座を目指します。
しかし、黄金樹は謎の茨に閉ざされ、中に入ることはできません。 - 巨人たちの山嶺(終盤): 黄金樹を焼くための「滅びの火」を求め、禁域である巨人たちの山嶺へ。
ここでプレイヤーは、世界を燃やすという最大の禁忌「カーディナル・シン」を犯す決断を迫られます。 - 崩れゆくファルム・アズラと灰都(最終盤): 滅びの火によって時空が歪み、崩壊した都ファルム・アズラへ。
ここで「運命の死」を解放し、神を殺す力を手に入れます。
そして、灰と化した王都で最後の戦いに挑み、ついに黄金樹の内部へと至るのです。
この旅路は、単に各地のボスを倒していくものではありません。
デミゴッドという「継承者」たちの無力さを証明し、黄金樹という「秩序」の侵入不可能性を否定し、運命の死という「世界のルール」を書き換える。
プレイヤーの冒険は、古い世界を構成していた柱を一本ずつ打ち壊していく、壮大な「秩序解体の儀式」なのです。
なぜストーリーが意味不明で難しいのか?その理由を考察

ここまで読んでも、「やっぱり情報が断片的でわかりにくい」と感じるかもしれません。
それもそのはず、『エルデンリング』のストーリーは、意図的にそのように作られています。
開発元であるフロム・ソフトウェアのゲームは、一般的なRPGのように、ムービーや会話で手取り足取り物語を説明してはくれません。
物語の核心は、アイテムの説明文(フレーバーテキスト)や、NPCたちの断片的なセリフ、そしてフィールドに配置されたオブジェクトなど、世界の至る所に散りばめられています。
プレイヤーは、まるで考古学者のように、これらの断片を自ら集め、繋ぎ合わせ、考察することで、初めて物語の全体像を理解できるのです。
この手法は、プレイヤーの体験と主人公の立場を深くシンクロさせる効果があります。
プレイヤーである私たちは、何も知らない状態でこの世界に放り出されます。
同じように、主人公である褪せ人も、長い追放の末に、変わり果てた故郷へと戻ってきた記憶喪失の異邦人です。
私たちが感じる「何もわからない」という不安や混乱は、そのまま主人公が感じている世界の不確かさと直結します。
だからこそ、自らの手で謎を解き明かし、世界の真実を知った時の感動と達成感は、他のゲームでは味わえないほど大きなものになるのです。
「意味不明」と感じることは、この壮大な物語を楽しむための、まさに出発点なのです。
DLCストーリー解説:影の地へ向かったミケラの真意
本編では謎の存在だったデミゴッド「ミケラ」。
彼は、最新DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」の中心人物です。
ミケラは、マレニアの双子の兄であり、永遠に子供のままでいるという呪いをかけられています。
彼は、あらゆる者から愛され、その心を操ることさえできる「神の誘惑」の力を持っていました。
本編での彼の目的は、自らと妹マレニアを呪いから解放するため、新たな律「無垢なる黄金」を宿す「聖樹」を育てることでした。
しかし、その計画は、彼を偏愛する異父弟モーグによって妨害されます。
ミケラは聖樹の繭の中で眠っているところを、モーグに誘拐されてしまったのです。
DLCの物語は、この誘拐事件の後から始まります。
ミケラは、モーグの元で自らの肉体を捨て、魂だけで「影の地」へと旅立ちました。
影の地とは、かつてマリカが黄金樹を生み出した場所であり、光の届かない、歴史から隠された土地です。
そこでミケラは、母マリカがかつて行ったように、新たな神となり、自らの律を打ち立てようとします。
そして、その伴侶となる「約束の王」として、破砕戦争で英雄となったラダーンを蘇らせようと計画していたのです。
ミケラの掲げる理想は「優しさ」と「救済」です。
しかし、その理想は、他者の自由意志を奪う「愛の強制」という恐ろしい力によって実現されます。
彼の作る世界は、誰もが幸福で優しい、しかし誰一人として自由な意志を持たない、美しい牢獄かもしれません。
ミケラの物語は、絶対的な「善」がもたらす恐怖とは何かを、プレイヤーに問いかけてくるのです。
エルデンリングのDは誰に殺されましたか?
ゲーム序盤、円卓で出会うNPC「死を狩る者、D」。
彼はある日、突然何者かに殺害されてしまいます。
この問いの直接的な答えは、「Dは、死衾の乙女、フィアに殺された」です。
なぜフィアはDを殺したのでしょうか。
それは、彼らの間で繰り広げられる、黄金律の根幹に関わる思想的な対立が原因です。
- Dの立場: 彼は、黄金律を絶対的な正義と信じ、「死に生きる者たち」を狩ることを使命としています。
黄金律に反するアンデッドは、彼にとって穢れであり、根絶すべき悪でした。 - フィアの立場: 彼女は、黄金律から見捨てられた「死に生きる者たち」の代弁者です。
彼女の悲願は、彼らの王であるゴッドウィンを「真の死」へと導き、彼らが祝福される新たな時代を築くことでした。
フィアが目的を達成するためには、ゴッドウィンが死んだ際に二つに分かれた「死の呪痕」を揃える必要がありました。
その片割れを、Dが持っていたのです。
フィアは、自らの悲願を成就させるため、Dを殺害して呪痕を奪いました。
しかし、物語はそれで終わりません。
フィアがゴッドウィンの元で儀式を終えた後、どこからか現れたDの双子の弟が、兄の復讐と「黄金律の正義」のためにフィアを殺害します。
この一連のイベントは、どちらかが絶対的な悪というわけではありません。
Dもフィアも、それぞれが信じる正義と救済のために戦った結果、悲劇が生まれてしまったのです。
これは、相容れない二つの正義がぶつかり合う、この世界の縮図と言えるでしょう。
エルデンリングは難しいですか?
最後に、多くの人が抱く疑問「エルデンリングは難しいですか?」にお答えします。
はい、難しいです。
特に、このタイプのゲームに慣れていない方にとっては、何度も心を折られる経験をするかもしれません。
しかし、同時に『エルデンリング』は、シリーズの中で最も初心者に優しく、クリアしやすい作品でもあります。
その最大の理由は、広大なオープンワールドにあります。
これまでの作品では、強いボスに勝てなければ先に進めない、という場面が多くありました。
しかし本作では、強敵に行き詰まったら、無理に戦う必要はありません。
別の場所を探索し、新たな武器や魔法を手に入れ、レベルを上げてから再挑戦することができるのです。


本作には『霊体』を召喚して共に戦うシステムもあり、アクションが苦手なプレイヤーを補助する機能が豊富に用意されています。
難易度は高いですが、攻略の選択肢は無限大なのです。
初心者向け3つのヒント
- 生命力を最優先で上げる: まずはHPを増やす「生命力」のステータスを上げましょう。
死ににくくなることが、攻略の最大の近道です。 - 探索を惜しまない: マップの隅々まで探索することで、強力な武器やアイテム、そして聖杯瓶(回復薬)を強化する貴重なアイテムが見つかります。
- 遺灰を積極的に使う: ボス戦など特定の場所では、「遺灰」を使って霊体の仲間を召喚できます。
彼らは強力な盾となり、攻撃のチャンスも作ってくれる頼もしい相棒です。
困難を乗り越えた時の達成感は、何物にも代えがたいものです。
死ぬことさえも学びの一つとして、ぜひこの世界の冒険を楽しんでください。
まとめ:壮大なエルデンリング ストーリー わかりやすく要約
ここまで長きにわたる狭間の地の歴史を旅してきました。
最後に、この壮大な物語を簡潔にまとめてみましょう。
『エルデンリング』の物語とは、「宇宙から来た神(大いなる意志)が作った不完全な世界(黄金律)を、その代行者であったはずの女王マリカが、自らの意志で破壊し、解放しようとする壮大な反逆の物語」です。
マリカは、自らの計画の駒として、最強の戦士たち(褪せ人)を未来のために追放し、世界のルールを破壊する引き金として「陰謀の夜」を画策しました。
そして、すべてが崩壊した後に、切り札である褪せ人を呼び戻したのです。
プレイヤーである私たちは、マリカの掌の上で踊らされている存在でありながら、最終的には彼女の思惑さえも超えて、世界の未来を自らの手で選択する権利を与えられます。
黄金律を修復するのか、新たな時代を始めるのか、あるいはすべてを無に帰すのか。
その結末は、あなたの旅の先に待っています。
記事で使った内容をまとめます。
- 世界の仕組み: 狭間の地は「大いなる意志」という宇宙の神に支配されており、黄金樹はその生命力を管理・吸収するための装置です。
- マリカの真実: 女王マリカは、支配に反逆し、自らの手で世界を解放しようとした物語の真の主人公であり、ラダゴンという忠実な半身と内なる戦いを繰り広げていました。
- 褪せ人の正体: 主人公である褪せ人は、マリカが来るべき時のために追放・温存していた切り札であり、世界の秩序を壊すために呼び戻された存在です。
- 最終目的: ゲームの真の目的は、エルデの王になることだけでなく、世界の次のあり方(律)を自らの意志で選択することにあります。
- 争いの元凶: すべての悲劇は、魔女ラニが起こした「陰謀の夜」と、それによるゴッドウィンの「不完全な死」から始まりました。
- デミゴッドの関係性: 破砕戦争は、マリカとゴッドフレイ、そしてマリカ(ラダゴン)とレナラの間に生まれた子供たちが、大ルーンを巡って繰り広げた悲しい家族間の争いです。
- ストーリーの順番: プレイヤーの旅は、リムグレイブから始まり、王都、巨人たちの山嶺を経て、古い世界の秩序を段階的に破壊していく道のりです。
- 物語の難しさ: 物語が難解なのは、プレイヤーが主人公の立場に没入し、自らの手で世界の謎を解き明かす達成感を味わえるように意図された演出です。
- DLCの物語: DLCでは、謎のデミゴッド「ミケラ」が、愛による強制という恐ろしい力で、新たな神となって自らの律を打ち立てようとする物語が描かれます。
- Dの死の真相: Dは、黄金律の正義を信じる彼と、「死に生きる者たち」の救済を願うフィアとの、相容れない思想の対立によって殺害されました。
- ゲームの難易度: ゲームは高難易度ですが、オープンワールドの自由な探索や豊富な救済措置により、初心者でも必ずクリアできるよう設計されています。
