ポケモンを捕まえた時、「やったー!」と喜んだのも束の間、ステータス画面を見て「この性格ってどうなんだろう…?」と首をかしげた経験はありませんか?
特に、やっとの思いで捕まえた伝説のポケモンや、色違いのポケモンの性格がイマイチだった時のショックは大きいですよね。
「もしかして、この性格って『はずれ』なんじゃ…」「せっかく捕まえたのに、このまま育てていいのかな?」そんな風に悩んでいるトレーナーさんは、実は少なくありません。
ポケモンの世界では、強さを求める上で「性格」が非常に重要な要素となります。
しかし、どの性格が「当たり」で、どれが「はずれ」なのか、そして「はずれ」を引いてしまったらどうすればいいのか、初心者の方には分かりにくい部分も多いでしょう。
この記事では、そんなポケモンの性格に関するあらゆる疑問にお答えします。
性格の重要性から、当たりとはずれの見分け方、さらには、はずれ性格を引いてしまった時の対処法まで、徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、もうポケモンの性格で悩むことはありません。
自信を持って、あなたのポケモンを最強のパートナーに育て上げることができるようになりますよ。
この記事のポイント
- ポケモンにおける性格の重要性とステータスへの影響
- 「当たり」とされるおすすめ性格と「はずれ」と言われる性格の見分け方
- 性格補正がない「すなお」「まじめ」などの性格がなぜ suboptimal とされるのか
- ミントを使った性格の変更方法と、その最適なタイミング

見てくれ、ミス・ホログラム!
ついに理想のポケモンをゲットしたぞ!
こいつを最強のエースに育ててみせる!

その意気込みは評価します。
…ちなみに、そのポケモンの性格は確認しましたか?
ステータスを見ると「まじめ」のようですが。

「まじめ」って、いいことじゃないのか?
コツコツ努力してくれそうで、むしろ当たりなのでは!?

ポケモンの育成において、その考え方は少し危険かもしれません。
まずは基本から解説いたしましょう。
厳選必須?ポケモン性格はずれ個体を引いた時の対処法
そもそもポケモンの性格は重要ですか?
フレーバーテキストみたいなものじゃないの?
特に、オンライン対戦など、より高いレベルでポケモンバトルを楽しみたい場合には、性格の厳選は避けて通れない道と言えるでしょう。
なぜなら、ポケモンの性格は、全25種類それぞれがステータスに影響を与える「性格補正」という効果を持っているからです。
具体的には、特定のステータスが1.1倍(10%上昇)になり、その代わりにもう一方の特定のステータスが0.9倍(10%減少)になる、という仕組みです。
たかが10%と侮ってはいけません。
例えば、レベル50のポケモンで、あるステータスの実数値が150だったとします。
ここに1.1倍の性格補正がかかると、実数値は165になります。
この「15」の差が、バトルにおいて「相手を倒しきれるか、倒しきれないか」「相手より先に攻撃できるか、できないか」といった、勝敗を分ける大きな違いを生み出すのです。
ストーリーをクリアするだけならそこまで気にする必要はありませんが、ポケモンの真の強さを引き出すためには、性格選びが最初の、そして最も重要なステップとなるのです。
性格がいじっぱりだとどうなる?当たり性格の具体例

では、具体的に「当たり」とされる性格はどのような効果を持つのでしょうか。
非常に人気のある性格「いじっぱり」を例に見てみましょう。
性格が「いじっぱり」のポケモンは、「こうげき」が1.1倍に上昇し、代わりに「とくこう」が0.9倍に減少します。
この性格は、物理攻撃技をメインに戦う、いわゆる「物理アタッカー」のポケモンにとって、まさに理想的な性格です。
例えば、もともと「こうげき」のステータスが非常に高いカイリューやガブリアスのようなポケモンが「いじっぱり」だと、その長所である攻撃力をさらに伸ばすことができます。
一方で、使わない「とくこう」が下がるため、デメリットがほとんどありません。
このように、ポケモンの長所を伸ばし、使わない能力(死にステ)を下げる性格が「当たり性格」の基本となります。
物理アタッカーなら「いじっぱり」、特殊アタッカーなら「とくこう」が上がって「こうげき」が下がる「ひかえめ」が選ばれることが多いです。
この2つは、アタッカーにおける二大当たり性格と言えるでしょう。
ポケモン 性格 当たり と おすすめの選び方
当たり性格の基本は「長所を伸ばし、短所(使わないステータス)を下げる」ことです。
これを踏まえて、ポケモンの役割ごとにおすすめの性格を選んでみましょう。
ポケモンの役割は、大きく分けて以下のようになります。
- 物理アタッカー:高い「こうげき」で戦うポケモン
- 特殊アタッカー:高い「とくこう」で戦うポケモン
- 物理受け(タンク):高い「ぼうぎょ」で相手の物理攻撃を受け止めるポケモン
- 特殊受け(タンク):高い「とくぼう」で相手の特殊攻撃を受け止めるポケモン
- 高速アタッカー:高い「すばやさ」で先手を取って攻撃するポケモン
これらの役割に合わせて性格を選ぶのが、育成のセオリーです。
以下の表に、代表的な役割ごとのおすすめ性格をまとめました。
| 役割 | おすすめ性格 | 上昇ステータス | 下降ステータス | 解説 |
|---|---|---|---|---|
| 物理アタッカー | いじっぱり | こうげき | とくこう | 純粋な物理アタッカーに最適。 火力を最大限に高める。 |
| 特殊アタッカー | ひかえめ | とくこう | こうげき | 純粋な特殊アタッカーに最適。 特殊技の威力を高める。 |
| 高速物理アタッカー | ようき | すばやさ | とくこう | すばやさを重視する物理アタッカー向け。 先手を取りやすくなる。 |
| 高速特殊アタッカー | おくびょう | すばやさ | こうげき | すばやさを重視する特殊アタッカー向け。 多くの相手に先制できる。 |
| 物理受け | ずぶとい | ぼうぎょ | こうげき | 物理攻撃に対する耐久力を極限まで高める。 |
| 物理受け(両刀意識) | わんぱく | ぼうぎょ | とくこう | 特殊技も使う可能性がある物理受けポケモンに。 |
| 特殊受け | おだやか | とくぼう | こうげき | 特殊攻撃に対する耐久力を極限まで高める。 |
| 特殊受け(両刀意識) | しんちょう | とくぼう | とくこう | 物理技も使う可能性がある特殊受けポケモンに。 |

ただ攻撃が上がればいいってもんじゃなくて、どのステータスを伸ばして、どのステータスを下げるかが重要なんだな!
奥が深い…!

ポケモンの種族値(元々の能力値)や覚えさせる技構成を考慮して、最適な性格を選ぶことが勝利への近道です。
では次に、園長が引いた「まじめ」のような性格が、なぜ「はずれ」と言われてしまうのかを解説します。
これだけは避けたい!ポケモン性格はずれ一覧と特徴
性格補正なしのポケモンは?【すなお・てれや・まじめ等】
ポケモンの性格25種類の中には、どのステータスも上昇せず、下降もしない、いわゆる「性格補正なし」の性格が5種類存在します。
これらが、一般的に「はずれ性格」と呼ばれることが多い性格です。
先ほどMr.バーチャルが引いた「まじめ」もこの中に含まれます。
- すなお (Docile)
- がんばりや (Hardy)
- きまぐれ (Quirky)
- まじめ (Serious)
- てれや (Bashful)
これらの性格は、ステータスに一切の変化をもたらしません。
つまり、1.1倍の恩恵を受けることができないということです。
一見、デメリットがないように思えますが、育成の世界では「メリットがないこと」が最大のデメリットになってしまうのです。
なぜ性格補正なしは「はずれ」や「ゴミ」と言われるのか?
「すなお」や「まじめ」といった性格補正のない性格が、なぜ「はずれ」や、時には「ゴミ」とまで言われてしまうのでしょうか。
その理由は、対戦環境が「ステータスの最適化」を前提としているからです。
ポケモン対戦では、ほとんどのプレイヤーが自分のポケモンの役割を明確にし、その役割に最も適した性格を選んで育成しています。
物理アタッカーなら「いじっぱり」や「ようき」、特殊アタッカーなら「ひかえめ」や「おくびょう」といった具合です。
そんな中で、性格補正のないポケモンを使うということは、ライバルたちに比べて10%のステータス・アドバンテージを自ら放棄しているのと同じことになります。
先ほどの例で言えば、相手の「いじっぱり」カイリューのこうげき実数値が165なのに対し、こちらの「まじめ」カイリューのこうげき実数値は150のままです。
この差は、同じポケモン同士の打ち合いになった場合、ほぼ確実に敗北に繋がります。
この「最適化された状態に比べて劣っている」という点から、性格補正のない性格は「はずれ」と呼ばれてしまうのです。
もちろん、ストーリーを楽しむ分には全く問題ありませんが、対戦を視野に入れると非常に厳しい評価にならざるを得ません。
ポケスリ(ポケモンスリープ)における性格のはずれとは?

本編のポケモンとは少し話が逸れますが、睡眠ゲームアプリ「Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)」にも性格の概念が存在し、ここでも「はずれ性格」はあります。
ポケモンスリープにおける性格は、本編とは異なり、「おてつだいスピード」「食材おてつだい確率」「メインスキル発生確率」「げんき回復量」の4つに影響を与えます。
このゲームでの「はずれ性格」は、主に以下の2つです。
- げんき回復量▼:朝起きた時のげんきの回復量が減ってしまうため、日中のおてつだい効率が著しく低下します。
これは、どのタイプのポケモンにとっても大きなデメリットです。 - メインスキル発生確率▼:メインスキルが強力なポケモンにとって、この性格は致命的です。
せっかくの長所を潰してしまいます。
逆に「おてつだいスピード▲」はどのポケモンにとっても当たりとされやすいです。
ポケモンスリープをプレイする際は、本編の知識とは切り離して、そのゲームに合った性格を選ぶ必要があることを覚えておきましょう。
ステータスが下がるだけの「はずれ」性格
性格補正のない性格以上に「最悪のはずれ」と言えるのが、ポケモンの長所を打ち消し、短所をさらに悪化させてしまう性格です。
これは、そのポケモンの最も重要なステータスを0.9倍にしてしまう性格のことを指します。
具体例を挙げてみましょう。
- 物理アタッカーのカイリューで、こうげきが下がる「おくびょう」(すばやさ↑ こうげき↓)
- 特殊アタッカーのサーフゴーで、とくこうが下がる「いじっぱり」(こうげき↑ とくこう↓)
- 高速アタッカーのドラパルトで、すばやさが下がる「ゆうかん」(こうげき↑ すばやさ↓)
これらの組み合わせは、ポケモンのポテンシャルを大きく損なってしまいます。
攻撃力が足りずに相手を倒せなかったり、素早さが足りずに先手を取られて一方的にやられてしまったりと、バトルで活躍させることが極めて困難になります。
もし、厳選しているポケモンがこのような性格だった場合、残念ながら育成をやり直すことを強く推奨します。
これこそが、真の「ポケモン 性格 はずれ」と言えるでしょう。

じゃあ、僕の「まじめ」なポケモンは、対戦では活躍できないっていうのか…?
せっかくゲットしたのに、お別れしなきゃいけないのか…?

最近のポケモンシリーズでは、後から性格補正を変更できる便利なアイテムが存在するのです。
ポケモンの性格は途中で変えられますか?
より正確に言うと、「元々の性格」そのものを書き換えることはできませんが、性格によるステータス補正を、別の性格のものに上書きすることが可能です。
そのために使用するのが「ミント」という道具です。
ミントは『ポケットモンスター ソード・シールド』から登場したアイテムで、「いじっぱりミント」「ひかえめミント」「ようきミント」など、補正のない性格を除く20種類の性格に対応したものが存在します。
例えば、「まじめ」な性格のポケモンに「いじっぱりミント」を使うと、ステータス画面の性格表示は「まじめ」のままですが、能力値の補正は「いじっぱり」と同じ(こうげき1.1倍、とくこう0.9倍)になります。
これにより、捕まえた時の性格がはずれだったとしても、後から理想のステータス補正に変更できるようになったのです。
色違いのポケモンや、イベントで1匹しか手に入らない伝説のポケモンの性格がはずれだったとしても、ミントを使えば対戦で活躍させることができます。
これは、厳選環境における革命的な変化と言えるでしょう。
性格を変えるタイミングはいつがベスト?
非常に便利なミントですが、ゲーム内では貴重品であり、簡単には手に入らないことが多いです。
主に、バトルタワーなどの施設でBP(バトルポイント)と交換して入手するのが一般的です。
そのため、性格を変更するタイミングは慎重に選ぶ必要があります。
ベストなタイミングは、「そのポケモンを対戦で使うと決心し、本格的な育成を始める時」です。
ストーリー攻略中に手に入れたポケモンに片っ端からミントを使っていくのは、効率的ではありません。
まずはストーリーをクリアし、育成環境を整え、対戦で使いたいポケモンをじっくり選んでから、ミントを使用して性格補正を最適化するのが良いでしょう。
また、レベルを100にして「すごいとっくん」を行う前に、性格補正の変更は済ませておくと、ステータスの計算がしやすくなるのでおすすめです。
要約すると、性格変更は育成の最終仕上げの段階で行うのが最も効率的と言えます。
ポケモン 性格一覧【全25種の効果をチェック】
最後に、全25種類の性格とその効果、そして関連する「好きな味」「嫌いな味」を一覧表にまとめました。
この表を参考に、あなたのポケモンに最適な性格を見つけてみてください。
「好きな味」のポフィンやきのみを与えるとポケモンのコンディションが上がりやすくなり、「嫌いな味」だと上がりにくくなるなど、コンテストなどを楽しむ際に影響があります。
| 性格 | 上昇ステータス | 下降ステータス | 好きな味 | 嫌いな味 |
|---|---|---|---|---|
| さみしがり | こうげき | ぼうぎょ | からい | すっぱい |
| いじっぱり | こうげき | とくこう | からい | しぶい |
| やんちゃ | こうげき | とくぼう | からい | にがい |
| ゆうかん | こうげき | すばやさ | からい | あまい |
| ずぶとい | ぼうぎょ | こうげき | すっぱい | からい |
| わんぱく | ぼうぎょ | とくこう | すっぱい | しぶい |
| のうてんき | ぼうぎょ | とくぼう | すっぱい | にがい |
| のんき | ぼうぎょ | すばやさ | すっぱい | あまい |
| ひかえめ | とくこう | こうげき | しぶい | からい |
| おっとり | とくこう | ぼうぎょ | しぶい | すっぱい |
| うっかりや | とくこう | とくぼう | しぶい | にがい |
| れいせい | とくこう | すばやさ | しぶい | あまい |
| おだやか | とくぼう | こうげき | にがい | からい |
| おとなしい | とくぼう | ぼうぎょ | にがい | すっぱい |
| しんちょう | とくぼう | とくこう | にがい | しぶい |
| なまいき | とくぼう | すばやさ | にがい | あまい |
| おくびょう | すばやさ | こうげき | あまい | からい |
| せっかち | すばやさ | ぼうぎょ | あまい | すっぱい |
| ようき | すばやさ | とくこう | あまい | しぶい |
| むじゃき | すばやさ | とくぼう | あまい | にがい |
| がんばりや | 補正なし | 補正なし | - | - |
| すなお | 補正なし | 補正なし | - | - |
| てれや | 補正なし | 補正なし | - | - |
| きまぐれ | 補正なし | 補正なし | - | - |
| まじめ | 補正なし | 補正なし | - | - |
※太字は特に対戦でよく使われる人気の性格です。
まとめ:ポケモン 性格 はずれを引いても諦めないで!
今回は、ポケモンの「はずれ性格」について、その理由から対処法まで詳しく解説してきました。
かつては、理想の性格のポケモンを捕まえるために、何時間、時には何日もかけて厳選作業(リセマラ)を行うのが当たり前でした。
しかし、今は「ミント」という素晴らしい救済アイテムがあります。
もし、あなたが捕まえた大切なポケモンの性格が「はずれ」だったとしても、もうがっかりする必要はありません。
愛情を持って育て、最後の仕上げにミントを使ってあげれば、そのポケモンは対戦の舞台でも輝くエースになれる可能性を秘めています。
性格の知識を深めることは、ポケモン育成をより一層楽しく、戦略的なものにしてくれます。
この記事が、あなたのトレーナーライフの一助となれば幸いです。

ミントがあれば、この「まじめ」な相棒も最強になれるんだな!
よし、ぜったいバトルタワーを制覇して、いじっぱりミントをゲットするぞー!
ありがとう、ミス・ホログラム!

その情熱があれば、きっと素晴らしいトレーナーになれるでしょう。
健闘を祈ります。
記事で使った内容をまとめます。
- ポケモンの性格の重要性:性格はステータスに1.1倍と0.9倍の補正をかけるため、特に高レベルの対戦では非常に重要。
- 当たり性格の例:物理アタッカーの「いじっぱり」(こうげき↑ とくこう↓)のように、長所を伸ばし不要なステータスを下げる性格が当たりとされる。
- 当たり性格の選び方:ポケモンの役割(アタッカー、受けなど)に合わせて、最適な性格を選ぶのが基本。
- 性格補正なしの性格:すなお、まじめ、てれや等はステータス補正がなく、1.1倍の恩恵を受けられないため「はずれ」と言われがち。
- はずれと言われる理由:対戦ではステータスの最適化が前提のため、補正のない性格はアドバンテージを放棄していることになるから。
- ポケモンスリープのはずれ性格:「げんき回復量▼」など、本編とは異なる基準で「はずれ」が決まる。
- 最悪のはずれ性格:ポケモンの最も重要な能力(こうげき、すばやさ等)を下げてしまう性格は、活躍が非常に困難になる。
- 性格の変更方法:「ミント」というアイテムを使えば、後からステータス補正を理想のものに変更可能。
- 性格変更のタイミング:ミントは貴重なため、対戦で使うと決めたポケモンの育成最終段階で使うのがベスト。
- 性格一覧:全25種類の性格の効果を理解し、育成に役立てることが可能。
