広大な世界を自由に冒険できる魅力で、世界中のゲーマーを虜にし続ける「ゼルダの伝説」シリーズ。
特にNintendo Switchでは、歴史的傑作『ブレス オブ ザ ワイルド』やその続編『ティアーズ オブ ザ キングダム』の登場により、初めてシリーズに触れたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ他の作品も遊んでみようと思うと、「Switchで遊べるゼルダってこんなにあるの!?」と驚くはずです。
「シリーズがたくさんありすぎて、おすすめのプレイ順番がわからない…」
「いきなり新作から始めても大丈夫?」
「ブレワイとティアキン、どっちからやればいいの?」
そんな疑問や不安を抱えるあなたのために、この記事は存在します。
この記事では、現在Nintendo Switchで遊べる全ての「ゼルダの伝説」シリーズ作品を網羅し、あなたのプレイスタイルに合わせた最適なプレイ順を、ゲーム専門ライターが徹底的に解説します。
さあ、我々、電脳遊園地の管理人Mr.バーチャルと、冷静沈着な相棒ミス・ホログラムと共に、あなただけのハイラルへの冒険の扉を開きましょう!
この記事のポイント4つ
- 結論はプレイスタイル次第!: 最高のスタートは、自由さを求めるなら『ブレス オブ ザ ワイルド』、物語の起源を知りたいなら『スカイウォードソード HD』、古典的な魅力を味わいたいなら『夢をみる島』と、あなたの好みで決まります。
- 『ブレワイ』→『ティアキン』が王道: 『ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイしてから『ティアーズ オブ ザ キングダム』に進むことで、物語と世界の深みを最大限に味わうことができ、最も感情移入できるルートです。
- Nintendo Switch Onlineは宝の山: オンラインサービスに加入すれば、シリーズの原点である初代作品から、伝説の名作『時のオカリナ』まで、数々の歴史的作品を驚くほど手軽にプレイできます。
- 新作『知恵のかりもの』でゼルダ姫が主役に!: 2024年9月26日発売の最新作では、ゼルダ姫が主人公となり新たなゲームシステムで冒険します。シリーズは常に進化しており、いつ始めても新しい発見があります。
- 1 【結論】あなたのプレイスタイルで決める!ゼルダの伝説 switch 順番 おすすめルート
- 2 Switchで遊べる「ゼルダの伝説」シリーズ一覧と、おすすめの順番を徹底解説
- 2.5 ゼルダの伝説 初めてやるなら Switchでこれ!『ブレス オブ ザ ワイルド』
- 2.6 『ブレス オブ ザ ワイルド』と『ティアーズ オブ ザ キングダム』はどっちが先?
- 2.7 シリーズ最新作!ゼルダ姫が主人公の『知恵のかりもの』
- 2.8 シリーズの原点を知る物語『スカイウォードソード HD』
- 2.9 箱庭的探索が楽しいリメイク作『夢をみる島』
- 2.10 【Nintendo Switch Online】でできる!過去のゼルダシリーズ一覧
- 2.11 【番外編】アクション好きにおすすめの「ゼルダ無双」シリーズ
- 2.12 【噂】ゼルダは次世代機(スイッチ2)でどうなる?
- 2.13 【まとめ】あなたに合った「ゼルダの伝説 switch 順番」を見つけよう
- 2.14 参考サイト
【結論】あなたのプレイスタイルで決める!ゼルダの伝説 switch 順番 おすすめルート
「ゼルダの伝説」シリーズには、公式に定められた複雑な歴史の流れ(時系列)が存在します。
しかし、これから初めてシリーズに触れる方にとって、その複雑な時系列を最初から追いかける必要は全くありません。
大切なのは、あなたがゲームに何を求めるか、です。
このセクションでは、まず結論として、あなたの好みに合わせた4つの「おすすめルート」を提案します。
詳しい解説は後ほどじっくり行いますので、まずは自分に合いそうなルートを見つけてみてください。
最高の冒険体験をしたいなら【王道おすすめルート】

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』→『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』
現代のゲーム史に燦然と輝く2つの傑作を、物語の繋がりと共に最大限に楽しむルートです。
まず、オープンワールドの概念を塗り替えたとまで言われる『ブレス オブ ザ ワイルド』(ブレワイ)で、圧倒的な自由度と発見の喜びに満ちた冒険を体験します。
その後、その直接の続編である『ティアーズ オブ ザ キングダム』(ティアキン)をプレイすることで、キャラクターたちの成長やハイラルの世界の劇的な変化を目の当たりにし、物語への深い感動と没入感を得られるでしょう。
ほとんどのプレイヤーにとって、この順番が最も満足度の高い「ゼルダ体験」となるはずです。

物語の始まりから追いたいなら【時系列重視ルート】
『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』からスタート

もしあなたが「物語は最初から順番に追いたい」というストーリー重視派なら、このルートがおすすめです。
『スカイウォードソード HD』は、公式の時系列で最も古い時代を描いた物語です。
勇者リンクとゼルダ姫、そして魔王との永い因縁の始まりや、シリーズの象徴である「マスターソード」誕生の秘話が描かれます。
『ブレス オブ ザ ワイルド』のような自由度の高いゲームとは異なり、一本道の濃厚なストーリーを追いかける体験は、映画や小説のような感動を与えてくれるでしょう。
昔ながらの「ゼルダらしさ」を味わいたいなら【2Dゼルダ入門ルート】
『ゼルダの伝説 夢をみる島』リメイク版からスタート

「最近のゼルダは広すぎてどこから手をつけていいか分からない…」と感じる方や、謎解きが中心のクラシックなゲームが好きなら、このルートが最適です。
本作は、ゲームボーイで発売された名作を、Switch向けにフルリメイクした作品です。
見下ろし視点で進む伝統的なゲームプレイと、ジオラマのような美しいグラフィックが見事に融合しています。
物語もこの作品だけで完結しているため、予備知識は一切不要。
ダンジョンに潜り、アイテムを駆使して謎を解くという「ゼルダの当たり前」の面白さが凝縮されており、シリーズの原点の楽しさを現代的なクオリティで味わえます。
アクション重視で爽快感を求めるなら【スピンオフ(無双)ルート】
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』または『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX』からスタート

「じっくり謎を解くより、たくさんの敵をバッサバッサと倒したい!」というアクションゲーム好きには、このルートがおすすめです。
これらは伝統的なゼルダのアドベンチャーゲームとは異なり、コーエーテクモゲームスとのコラボレーションによって生まれた「無双」シリーズの作品です。
無数の敵を派手なコンボでなぎ倒す爽快感は、本編とは全く違う楽しさを提供してくれます。
特に『厄災の黙示録』は『ブレス オブ ザ ワイルド』の100年前の物語を描いており、本編では語られなかった「大厄災」を、英雄たちを操作して追体験できるため、ブレワイファンにはたまらない内容となっています。
Switchで遊べる「ゼルダの伝説」シリーズ一覧と、おすすめの順番を徹底解説
さて、あなたに合ったルートは見つかりましたか?
ここからは、現在Nintendo Switchで遊べる全タイトルを詳しく紹介しながら、それぞれの魅力や注意点を徹底的に掘り下げていきます。
まずは、現在Switchでプレイ可能な「ゼルダの伝説」関連作品を一覧表にまとめました。
これを見れば、あなたの知らない「ゼルダ」がきっと見つかるはずです。
表1: Nintendo Switchで遊べるゼルダの伝説シリーズ完全一覧
| タイトル | ジャンル | プレイスタイル | 入手方法 |
|---|---|---|---|
| ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム | オープンワールド・アクションアドベンチャー | 自由な探索、クラフト | パッケージ/DL版 |
| ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド | オープンワールド・アクションアドベンチャー | 自由な探索 | パッケージ/DL版 |
| ゼルダの伝説 知恵のかりもの | アクションアドベンチャー | 見下ろし視点、モノの複製 | パッケージ/DL版 |
| ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD | リニア・アクションアドベンチャー | 一本道の物語、体感操作 | パッケージ/DL版 |
| ゼルダの伝説 夢をみる島 (リメイク) | 2Dアクションアドベンチャー | 見下ろし視点、ダンジョン攻略 | パッケージ/DL版 |
| ゼルダ無双 厄災の黙示録 | アクション (無双) | 大規模バトル、ストーリー重視 | パッケージ/DL版 |
| ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX | アクション (無双) | 大規模バトル、シリーズクロスオーバー | パッケージ/DL版 |
| ケイデンス・オブ・ハイラル | リズムアクションRPG | リズムゲーム、ローグライク | DL版 |
| ゼルダの伝説 (初代) | 2Dアクションアドベンチャー | 見下ろし視点、高難易度探索 | Nintendo Switch Online |
| リンクの冒険 | アクションRPG | 横スクロール戦闘、RPG要素 | Nintendo Switch Online |
| ゼルダの伝説 神々のトライフォース | 2Dアクションアドベンチャー | 見下ろし視点、2つの世界 | Nintendo Switch Online |
| ゼルダの伝説 夢をみる島DX | 2Dアクションアドベンチャー | 見下ろし視点、カラー対応 | Nintendo Switch Online |
| ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 (時空/大地) | 2Dアクションアドベンチャー | 見下ろし視点、2作連動 | Nintendo Switch Online |
| ゼルダの伝説 時のオカリナ | 3Dアクションアドベンチャー | 3Dゼルダの原点 | NSO + 追加パック |
| ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 | 3Dアクションアドベンチャー | 3日間システム、仮面収集 | NSO + 追加パック |
| ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし | 2Dアクションアドベンチャー | 見下ろし視点、体を小さくする | NSO + 追加パック |
| ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣 | 2Dアクションアドベンチャー | 見下ろし視点、マルチプレイ | NSO + 追加パック |
(注: 上記リストは本編および主要なスピンオフ作品を対象としています)
ゼルダの伝説 初めてやるなら Switchでこれ!『ブレス オブ ザ ワイルド』

数あるSwitchのゼルダ作品の中で、もし1本だけ「最初におすすめするなら?」と問われれば、迷わず『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を挙げます。
本作がなぜ初心者にとって最高の入り口なのか、その理由は3つあります。
第一に、その「圧倒的な自由度」です。
シリーズで初めて本格的なオープンワールドを採用した本作は、チュートリアルエリアである「始まりの大地」をクリアすれば、文字通りどこへでも行けるようになります。
最終目的は提示されますが、そこへ至る道筋は完全にプレイヤーの自由。
寄り道をして世界を隅々まで探索するもよし、ストーリーを追うもよし、その全てがあなた次第です。
第二に、「物理演算ベースの世界」がもたらす創造的なゲームプレイです。
従来のシリーズのように「特定のアイテムで特定の謎を解く」のではなく、「マグネキャッチ」や「ビタロック」といった多彩な能力を使い、物理法則に基づいた世界で試行錯誤すること自体が謎解きになります。
このシステムは、プレイヤーの発想力を刺激し、「こんな攻略法もあったのか!」という驚きを絶えず提供してくれます。
第三に、「初心者への優しさ」です。
広大な世界は時に困難ですが、ゲームのシステムは非常に直感的で、複雑な事前知識は必要ありません。
戦い方、探索の仕方、生き抜く術を、プレイヤーが冒険を通して自然に学んでいけるように巧みに設計されています。


まずは各地の祠を巡り、ハートとがんばりの器を増やして生存確率を高めるのが合理的です。
製品情報
- 発売日: 2017年3月3日
- 希望小売価格: 7,678円 (税込)
- CERO: B (12才以上対象)
- プレイ人数: 1人
『ブレス オブ ザ ワイルド』と『ティアーズ オブ ザ キングダム』はどっちが先?
『ブレス オブ ザ ワイルド』を先にプレイすることを強く、強く推奨します。

その理由は、『ティアーズ オブ ザ キングダム』が『ブレス オブ ザ ワイルド』の直接的な続編であり、物語、キャラクター、そして世界の変遷を120%楽しむためには、前作の体験が極めて重要になるからです。
もちろん、ティアキンから始めても楽しめるように配慮はされていますが、前作をプレイすることで得られる感動の深さは計り知れません。
物語とキャラクターへの深い共感

ティアキンでは、ブレワイで共に戦った仲間たちが成長した姿で再登場します。
ゾーラ族のシド、ゲルド族のルージュ、リト族のチューリなど、彼らとの再会は、前作での彼らとの出会いや共闘の記憶があってこそ、感慨深いものになります。
ブレワイを知らなければ、彼らは「初めまして」のキャラクターですが、知っていれば「久しぶり!」と声をかけたくなる旧友です。
この感情的な繋がりが、ティアキンの物語を何倍にも豊かにしてくれます。
世界の「変化」を発見する喜び
ティアキンの舞台は、ブレワイと同じハイラルの大地です。
しかし、そこには新たな空島が浮かび、地底世界が広がり、地上の様子も大きく変化しています。
ブレワイで何度も訪れた馴染みの場所がどう変わったのか、かつて何もなかった場所に新しい村ができていたり、逆に厄災の爪痕が癒えていたり…
この「間違い探し」のような世界の探索こそ、続編ならではの最大の楽しみの一つです。
前作を知らなければ、それは単なる「新しい景色」ですが、知っていれば、そこには時間の経過と人々の営みが感じられる「生きた歴史」が見えてきます。
ゲームシステムの進化を体感

ティアキンでは、「ウルトラハンド」や「スクラビルド」といった新たな能力が登場し、ブレワイ以上に創造的な遊びが可能になりました。
これらの新能力は、ブレワイの基本システム(戦闘、料理、探索)を土台に進化したものです。
ブレワイで基本的な操作に慣れておくことで、ティアキンの新要素をスムーズに受け入れ、「ここがこう進化したのか!」という発見と驚きを純粋に楽しむことができます。
もしかしたら、「ブレワイをクリアするのに100時間もかけられない…」とためらう方もいるかもしれません。
確かに、ティアキン単体でも素晴らしいゲーム体験ができることは間違いありません。
しかし、もしあなたが最高のゲーム体験を求めるなら、少し時間をかけてでも、この2作品を順番にプレイすることをお勧めします。
それはまるで、壮大な映画の第一部を観てから、第二部を観に行くようなものです。
その感動は、投資した時間以上の価値があることを保証します。
表2: 『ブレス オブ ザ ワイルド』 vs. 『ティアーズ オブ ザ キングダム』比較
| 項目 | ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド | ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム |
|---|---|---|
| 世界観 | 広大なハイラルの大地を水平に探索する「広がり」の冒険。 | 大地、空、地底の三層構造を垂直に探索する「深さ」の冒険。 |
| 主な能力 | シーカーストーンの4つの能力(リモコンバクダン、マグネキャッチ等)を駆使する、シンプルで洗練された謎解き。 | 右手の5つの能力(ウルトラハンド、スクラビルド等)を使い、圧倒的な自由度で「創造」する謎解きと戦闘。 |
| 物語の自由度 | 始まりの大地をクリア後、すぐにラスボスに挑むことも可能。究極の自由度を誇る。 | メインストーリーのボリュームが大きく、ある程度の進行ルートが設定されている。自由度と誘導のバランスが取れている。 |
| 初心者へのおすすめ度 | 5.0 |
| 全ての基本が詰まった、現代ゼルダの完璧な入門作。 | |
| 初心者へのおすすめ度 | 4.0 |
| ブレワイプレイ推奨。単体でも遊べるが、能力が多く、やや複雑に感じる可能性あり。 |
シリーズ最新作!ゼルダ姫が主人公の『知恵のかりもの』

ゼルダの伝説は、常に進化を止めません。
2024年9月26日、シリーズの新たな歴史を刻む最新作『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が発売されました。
本作の最大の特徴は、なんと主人公がリンクではなく、ゼルダ姫であることです。
ハイラルの各地に謎の裂け目が出現し、人やモノ、そして剣士リンクまでもが飲み込まれてしまう「神隠し」が発生。
残されたゼルダ姫は、妖精「トリィ」と出会い、不思議な杖「トリィロッド」を手に、リンクと民を救う旅に出ます。
ゲームプレイの核となるのは、トリィロッドの力を使った「カリモノ(借り物)」アクション。
これは、フィールド上にあるテーブルやベッド、木箱といったモノから、一度倒した魔物まで、あらゆるものを「借りて」ストックし、好きな時に好きな場所へ作り出すことができる能力です。
ベッドを並べて崖を渡ったり、魔物を仲間として召喚して戦わせたりと、プレイヤーの「知恵」と発想次第で攻略法が無限に広がる、全く新しいゼルダ体験が待っています。
ビジュアルは『夢をみる島』リメイク版に近い、可愛らしい見下ろし視点を採用。
『ブレス オブ ザ ワイルド』や『ティアーズ オブ ザ キングダム』とは全く異なるアプローチで、シリーズの新たな可能性を切り開く一作として、今から期待が高まります。
製品情報
- 発売日: 2024年9月26日
- 希望小売価格: パッケージ版 7,678円 (税込) / DL版 7,600円 (税込)
- CERO: 審査予定
- プレイ人数: 1人
シリーズの原点を知る物語『スカイウォードソード HD』
もしあなたが「ゼルダの伝説」という壮大な物語の「始まり」に興味があるなら、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』は必見の作品です。
本作は、シリーズ全体の時系列において最も古い時代を描いており、まさに全ての伝説の序章と言える物語が展開されます。
本作の魅力(良かった点)
- 壮大で感動的なストーリー: なぜリンクは緑の服を着るのか、なぜゼルダは特別な力を持つのか、そして退魔の剣「マスターソード」は如何にして生まれたのか。
シリーズの根幹に関わる謎が、感動的な物語と共に解き明かされます。
そのエンディングはシリーズ屈指のカタルシスを得られると高く評価されています。 - 濃密なダンジョン: 近年のオープンワールド型とは異なり、本作は緻密に設計された「箱庭型」のフィールドと、歯ごたえのある謎解きが満載のダンジョンが魅力です。
限られた空間にアイデアが凝縮されており、「謎を解く」快感を存分に味わえます。
注意すべき点(気になった点)
- 独特すぎる操作性: 本作はもともとWiiで発売された体感操作を前提としたゲームであり、その操作性はHDリマスター版でも健在です。
Joy-Conを振って剣を操作するジャイロ操作と、スティックを弾いて攻撃するボタン操作の両方が可能ですが、どちらも独特で慣れが必要です。
多くのプレイヤーが「操作性が悪い」「ストレスを感じる」と指摘しており、本作最大の賛否両論点となっています。
『スカイウォードソード HD』は、その操作性のハードルの高さから、万人向けの入門作とは言えません。
しかし、そのハードルを乗り越えた先には、シリーズファンであればあるほど深く感動できる、唯一無二の物語が待っています。
他の作品でゼルダの世界に魅了された後、そのルーツを探るためにプレイするのが最適な楽しみ方かもしれません。
箱庭的探索が楽しいリメイク作『夢をみる島』
『ゼルダの伝説 夢をみる島』のSwitch版は、1993年にゲームボーイで発売された不朽の名作を、現代の技術で完璧に蘇らせた「理想的なリメイク作品」です。
シリーズ初心者から長年のファンまで、誰もが安心して楽しめる魅力に満ち溢れています。
本作の魅力
- 心温まるグラフィックと音楽: まるでおもちゃ箱を覗き込んでいるかのような、可愛らしいジオラマ風のグラフィックが最大の特徴です。
キャラクターたちのコミカルな動きや表情は、見ているだけで癒されます。
また、原作の名曲たちをフルオーケストラでアレンジしたBGMも素晴らしく、世界観への没入感を高めてくれます。 - 凝縮された探索と謎解きの面白さ: ゲームの舞台は「コホリント」という不思議な島ひとつ。
広大すぎず、しかし秘密や謎がぎっしりと詰まったこの島を探索し、個性豊かなダンジョンを攻略していくゲームプレイは、「冒険している」という感覚を純粋に楽しませてくれます。
クリアまでのプレイ時間も20~30時間程度と手頃で、サクッと濃密なゼルダ体験ができます。 - 快適になった操作性: 原作のゲームボーイ版ではボタン数の制約からアイテムの切り替えが煩雑でしたが、Switch版では剣と盾が常に装備できるようになるなど、操作性が大幅に改善。
ストレスなく快適に冒険を進められます。
注意すべき点
- パフォーマンスの問題: 一部のエリアや画面切り替え時に、フレームレートが低下することが指摘されています。
プレイに致命的な支障はありませんが、動きがカクつく瞬間があることは念頭に置いておくと良いでしょう。 - 追加要素のボリューム: 新要素として追加された「パネルダンジョン」は、クリアしたダンジョンの部屋を組み合わせてオリジナルダンジョンを作るモードですが、自由度が低く、やや物足りないという意見が多いです。
これらの点を差し引いても、『夢をみる島』は2Dゼルダの入門として、また『ブレス オブ ザ ワイルド』のような壮大な冒険の合間の箸休めとして、完璧な一作と言えるでしょう。
その成功が、同じ見下ろし視点の最新作『知恵のかりもの』の開発に繋がったであろうことは想像に難くありません。
【Nintendo Switch Online】でできる!過去のゼルダシリーズ一覧
Nintendo Switchには、月額(または年額)の有料サービス「Nintendo Switch Online」加入者向けに、過去のゲーム機で発売された名作を遊べる特典があります。
このサービスを利用すれば、驚くほど手軽に「ゼルダの伝説」の歴史を遡ることができます。
サービスは2段階あり、遊べるタイトルが異なります。
Nintendo Switch Online(基本プラン)で遊べるタイトル

ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイの名作がラインナップされています。
- ゼルダの伝説 (ファミリーコンピュータ): 全ての原点。
ヒントが極端に少なく、現代のゲームに慣れていると非常に高難易度に感じますが、クリアした時の達成感は格別です。
クリア後には、ダンジョンの配置などが変わった高難易度の「裏ゼルダ」も待っています。 - リンクの冒険 (ファミリーコンピュータ): シリーズでも異色の作品。
横スクロールのアクションと経験値によるレベルアップシステムが特徴です。 - ゼルダの伝説 神々のトライフォース (スーパーファミコン): 2Dゼルダの完成形と名高い傑作。
「光の世界」と「闇の世界」を行き来する壮大な冒険が楽しめます。 - ゼルダの伝説 夢をみる島DX (ゲームボーイカラー): Switchリメイク版の原作。
カラーになったことで、より遊びやすくなっています。 - ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章 / 時空の章 (ゲームボーイカラー): 2つのソフトが連動するユニークな作品。
片方をクリアした後に得られる「あいことば」を使ってもう片方を始めると、真のエンディングを見ることができます。
Nintendo Switch Online + 追加パックで遊べるタイトル
基本プランの内容に加え、NINTENDO 64とゲームボーイアドバンスのタイトルが遊べるようになります。
- ゼルダの伝説 時のオカリナ (NINTENDO 64): 3Dアクションアドベンチャーの金字塔。
現在の3Dゲームの多くが、この作品の影響を受けていると言っても過言ではありません。
全てのゲーマーに一度はプレイしてほしい伝説的な作品です。 - ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 (NINTENDO 64): 『時のオカリナ』の続編。
3日間で滅びる世界を何度もループしながら謎を解く、ダークで独創的な世界観が魅力です。 - ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし (ゲームボーイアドバンス): 不思議な帽子「エゼロ」の力で体を小さくし、ミクロの世界を冒険する可愛らしい作品です。
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣 (ゲームボーイアドバンス): 『神々のトライフォース』の移植版と、協力プレイが楽しめる『4つの剣』がセットになったソフトです。
このサービスは、まさに「ゼルダの伝説の生きた博物館」です。
『ブレス オブ ザ ワイルド』から入った新しいファンが、シリーズの偉大な歴史を気軽に辿れるようにという、任天堂の戦略的な意図が感じられます。
【番外編】アクション好きにおすすめの「ゼルダ無双」シリーズ
もしあなたが謎解きよりもアクション、探索よりも戦闘が好きなら、「ゼルダ無双」シリーズがうってつけです。
これらは本編とは異なる、爽快感抜群のアクションゲームです。
- ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX: シリーズの垣根を越えて、歴代のキャラクターたちが集結するお祭りゲームです。
リンク、ゼルダ、ガノンドロフはもちろん、ミドナ(トワイライトプリンセス)やファイ(スカイウォードソード)など、様々な時代の英雄や悪役を操作して、大軍勢をなぎ倒します。
ファンサービス満載の作品です。 - ゼルダ無双 厄災の黙示録: 『ブレス オブ ザ ワイルド』の100年前に起こった「大厄災」の時代を描く、もう一つの物語です。
ブレワイ本編では過去の出来事としてしか語られなかった壮絶な戦いを、若き日のインパや、ミファー、ダルケル、リーバル、ウルボザといった四人の英傑たちを自らの手で操作して体験できます。
ブレワイファンなら必プレイの一作です。
これらの作品は、どちらもオフラインでの2人協力プレイに対応しているのも大きな特徴です。
友達や家族と一緒に、ハイラルの戦場を駆け巡るのも楽しいでしょう。
【噂】ゼルダは次世代機(スイッチ2)でどうなる?


不確定な情報に惑わされず、まずは現在プレイ可能なタイトルを楽しみ尽くすことが最も効率的な選択です。
ミス・ホログラムの言う通り、任天堂の次世代機、通称「Switch 2」については、まだ公式な情報はほとんどありません。
しかし、ファンの間や一部メディアでは、より高性能なハードで『ブレス オブ ザ ワイルド』や『ティアーズ オブ ザ キングダム』のアップグレード版がリリースされるのではないか、といった憶測が飛び交っています。
現行のSwitchでも素晴らしい体験ができるこの2作が、もし次世代機のパワーでさらに美しく、さらに快適に遊べるようになったら…と想像するだけでワクワクしますね。
今はまだ噂の段階ですが、ゼルダの伝説の未来が、これからも私たちを驚かせ続けてくれることは間違いないでしょう。
【まとめ】あなたに合った「ゼルダの伝説 switch 順番」を見つけよう
この記事で解説してきた内容を、最後にまとめます。
あなたにぴったりのハイラルへの入り口を見つけるための、最終チェックリストとしてご活用ください。
- 初めてで自由な冒険がしたいなら: 『ブレス オブ ザ ワイルド』から始め、次に『ティアーズ オブ ザ キングダム』をプレイするのが最高の体験。
- 物語の起源を知りたいなら: 『スカイウォードソード HD』でマスターソード誕生の物語を追体験。ただし操作には慣れが必要。
- 王道2Dゼルダを体験したいなら: 『夢をみる島』リメイク版が、美しいグラフィックと完成されたゲームプレイで入門に最適。
- シリーズ最新作に触れたいなら: 2024年9月発売の『知恵のかりもの』で、ゼルダ姫を主人公にした新しい「カリモノ」アクションに挑戦。
- 過去の名作を網羅したいなら: 「Nintendo Switch Online + 追加パック」に加入すれば、『時のオカリナ』や『ムジュラの仮面』など伝説的なタイトルが遊び放題。
- 爽快なアクションが好きなら: 『ゼルダ無双』シリーズで、ハイラルの英雄たちと共に無数の敵をなぎ倒そう。
どの扉から入っても、そこには忘れられない冒険が待っています。
さあ、あなただけの「伝説」を、今すぐ始めましょう!
